一般級との交流は
小学校とは違って、学習では一緒にできるものはないため
合唱祭や体育祭のような行事くらいしかないのですが
今年度に入ってから
もうちょと交流について考えたい、と担任の先生から相談があり
それまでは希望しても
朝の会、お昼など、授業以外の交流でも
活動の都合上、できないとのことで
行っていなかったものを
今年度は考え直す意向を示してくださいました。
実際、もう3年生ということもあり
今さら、もうどっちでもいいかな、と思ったものの
やはり
イベント時だけの交流だと
どうしてもお客様感が否めず、
一般級の生徒にしても「あんな子いたっけ?」という感じだろうし
本人にとっても「知らない人達の中で緊張するなぁ」になってしまうので
日々日常の交流、
例えば朝の出欠確認だけでもいいので教室に行かせてもらえないですか?
と言ってみたところ
ぜひ、そうしてみましょう、 と先生が積極的になってくださり
毎朝、一般級に行くようになりました。
とはいっても、ひとりで教室に入るのはとても緊張するらしく
先生に一緒に付いて行ってもらったりしているようですが
それなりに、気にかけてくれるお友達も現れつつあるようでした。
そんな中
体育祭の練習が始まりました。
問題は学年競技の大縄。
30人のクラス全員が、1本の大縄を息を合わせて跳び
クラス対抗で回数を競い合うのですが
大きな集団は元々苦手・・・
その上、大縄を一緒に跳ぶなんて娘には難しすぎて
私的には見学でもいいんですけど・・・
が、先生は練習に参加させてくださいました。
女の子が声をかけてくれて
最初は女子5人くらいのグループで練習し
その時は、どうやらなんとか跳べていたそうなのですが
全員で跳ぶのはやっぱり難しく
一度も跳べないみたいです。
それから毎朝、朝練や昼練があって
それにも参加させてもらっていました。
娘には、3回つまづいたら見学、というルールで
3回までは頑張って跳ぶように挑戦することになっていました。
ある時は、3回ルールで終わって見学していると
「もう一回、一緒にやりませんか?」
と、先生に声をかけてくれた女の子がいたそうです。
自分本位でも仕方がないお年頃なのに
うちの子を仲間に入れてくれようとする子がいることが嬉しかったのと
反面、
そんなお友達の熱意に応えることができない娘のことが
本当に申し訳なく
とてもとても複雑な心境になりました。
そこで
担任の先生にご相談して
交流級のクラスの子に向けて
メッセージを届けてもらうことにしました。
娘をクラスの一員として仲間に入れてもらってありがとう、ということ。
でも、きっときっと面倒をかけて
みんなの期待に応えられないことに対してのお詫び。
それから娘の性質というか特徴?
みんなが当たり前にできることでも
娘にとっては難しくて、人一倍努力しないとできないことも多いこと、
努力してもどうにもできない事もあること、
みんなと共に活動することは少し苦手なことだけど
みんなと一緒に頑張ったら楽しかったとか
自分なりに力が出せたな、という経験を
みんなと共にさせてもらえませんか?ということ。
それから
みんなは自分の持てる力を存分に発揮できる能力を持ってる、
そのことを幸せに思ってほしい。
そんな内容で預けました。
娘のことをよく知らない子にとっては
なんでこの子はこんな簡単なことができないのかな?とか、
面倒くさいな、とか
競技なのに邪魔だな、とか
何かと納得いかない部分があったと思います。
私も、中学生を相手に
この子を理解をしてください、という考えはまったくなく、
ありのままの娘を知ってもらえればそれでいいという気持ちで
日々を過ごしているのですが
娘自身が、
自分からお友達に向けて発信する力が
あまりにも弱すぎるので
背中をそっと後押し
娘にとっても
私の応援で心強くなってくれれば、という思いで
書いたものです。
つづく
# by tiisai-ningyo | 2013-10-03 19:47 | 私のきもち