けなげ
ベテラン先生に用事があって、下校時刻頃に学校に行った。
すでに下校は始まっていて、すてぃっちとは会うことができず
先生を探して歩いている時、携帯が鳴った。
と、同時に職員室から出てらした先生が
「あっ!!tiisaiさんっ、今、ベテラン先生がお電話を・・・
先生~、tiisaiさん、こちらにいらっしゃいましたよ~。」
ん?電話をいただくなんて、またしても何かしでかしたんじゃろか?
今日ね、交流級に書写のお勉強に行ったんですよ・・・
(昨年度は個別級でやっていた)
で、行かれたのはよかったんですけどね、終わって片付けの時に、
4年生の流しではなくて、いつものように個別級の前の流しまで
硯を持ってきてしまって・・・
わ~、それは遠いわ~
それでこぼして洋服から足から靴下から、真っ黒にしてしまって・・・
あー、廊下もですねぇ すみません、お掃除はどうしたでしょうか?
うん、掃除はね、4年生のお友達がやってくれて、それはいいんですけど
それに対して「ありがとう」を言うのが、素直になれなくて
ごねて時間がかかりました。
でも、すてぃっちさんも彼女なりに一生懸命やっていたので
そのことでは怒らないでくださいね、学校でもう充分言ってきかせましたから。
ただ真っ黒で帰ったら、お母さんもびっくりすると思ったので^^
話をききながら、一緒に洗ってあげてください
すてぃっちは、いままでの習慣通りに流しまで硯を持ってきたのかぁ~えらいなぁ~
まぁ けど、失敗は失敗だったな・・・。
すてぃっちの場合、特に失敗した時にはとても敏感に
しまった~ まずった~ って 感じるみたいで
そうすると、素直になれず自分は悪くない って頑なになってしまうところがある。
本当はわかってるはずなんだけど・・・。
「先生、私、そういう時、家でもお話して、つい注意したくなるんですけど。」
「いや、すてぃっちちゃんの場合は、その場で指導するのはいいけれど
帰ってからまでも同じことを言われても、多分何のことで言われているのか
わからなくて、ただ“怒られた”っていうイヤなことだけしか頭に残らないと
思いますよ。だから家ではもう叱らない方が。」
そっか・・・なるほど
つい自分が安心したいがために、ひとこと余計なことを言ってしまいがちなワタシ。
学校でのことは先生にお任せしよう、うん。
いやはや、直接お話がきけてよかったな。。。
「ただいまー」
玄関を開けると、一足先に帰ったすてぃっちが
ひとり、お風呂場で真っ黒な足を洗ってました
その小さい後姿のけなげなこと!!
「墨、ついちゃったの?」
「んー。」
「大丈夫?びっくりしなかった?悲しくなっちゃわなかった?」
「んー。」
「わ~、お水で洗ってるの?お湯出そ、お湯」
「んー、ママ、洗って。」
「いいよー♪ 頑張ったんだね、すてぃっち☆」
「上履きもだよ、靴下もだよ^^」
失敗してもいい、汚れたっていい、
お友達とのやりとりもいつかきっとうまくなる
色んなことが すてぃっちの勲章なんだよね~☆
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数日後の今日、
友人達からこんな話を聞いた。
「この前、副校長先生がたまたますてぃっちちゃんのクラスの
書写の授業を見たんですって。そしたらすてぃっちちゃんが
あんまりしっかりやってたんで感動したって言ってたよ。」
えー、そうなんだ・・・・
先生のお目にとまっただなんて、それはたいしたもんだ
きっと一生懸命やってたんだろうな
できる、できないじゃないな、やっぱり
その姿勢を誇りに思う。
体育はサボるすてぃっちだけどね・・・・ぷぷっ^^
by tiisai-ningyo | 2008-05-26 22:14 | 私のきもち