説得

こじかが

「明日、クラスで体育祭の打ち上げをやるんだって。行っていい?」

と言う。

私は心配性の方なので、そういう事は
手放しに「どうぞ、そうぞ」と賛成はできないのですが

時間と場所を確認して、

パパっちが

「いいんじゃない?行ってくれば。」

と言うので

パパっちが賛成するのは

友達と楽しい時間を過ごせるのも中学時代の良い思い出になるし
こじかは信頼して大丈夫、という考えがあるからだろうと思ったので
私も

「行ってもいいけど、ハメをはずしすぎないように、常識的な時間に帰ってきてよ。」

と言う。

パパっちも

「ごはんを食べたら、帰ってくるんだよな。」

その時聞いたのは夕方5時からサイゼリア、という話だった。

その後、こじかが

「担任の先生にバレたら、大変なんだ、先生は打ち上げはやってはいけない。って方針だから。」

と、言った時も

先に言ってよ・・・先生が禁止って言ってるのに
親がOK出したらまずかったよな・・・

と思いながらも

先生のお気持ちもわかるよね、何か問題が起きたら困るからなんだよね、
でもサイゼリアで食事するくらいなら
送り出した親の責任で、いいのではないかな・・

と、甘いかもしれないけど
そんな風に思った。



ところが

次の日、学校から帰ると

「今日の場所、変わったんだって。」

「へぇ~、どこに?」

「〇〇〇。」

「あ、そう・・・え?〇〇〇?」

〇〇〇と言えば、居酒屋チェーン店
もっとも、ファミリーで行ってお食事だけっていうのもできるお店だということは
知っているけれど

中学生が大人と同伴でなくて
入っていいお店とは思わないので

「〇〇〇なら、ママは行っていいとは言えないんだけど。」

「なんで?」

「だって、お酒を出すお店だよ、わかってる?
 そこへ 子供だけで行っていいと思う?」

「お酒は注文しないよ。」

「当たり前だよ~、それでもそういうお店に入るっていう事が
 もう常識的にどうかと思う。他にお店がないわけじゃあるまいし、たくさんあるのに
 どうしてそこなのか、理解に苦しむよ。
 その判断こそが、あなた達がまだ子供で危うくて信頼しづらいところだと
 ママは思う。
 その店に入るなら、行ってもらいたくない。
 もし、みんながそこに行くって言っても、こじかが『他の店にしよう』って声かけできるなら
 行ってもいいと思うけどね。」

行くことには反対していない、行く場所に反対なんだ

という事を伝える。

まして先生も禁止してるじゃん。これだから禁止にしたくなっちゃうわけでしょ。

こじかは協調性があって誰とでもうまく付き合える というのが長所であるものの
自分がイニシアチブを取って人を動かす というのはできないので
私の言ったことは絶対にできないのです。

ブツブツ言いながら、こじかは友達にメールして
場所の変更ができないか とか
親が反対してるから とか
ごちゃごちゃやってた。

場所は変わらないよ、という返事が来たり

場所は変わった って親に言って出できちゃえ
という悪知恵をつけようとする子もいたけど

とにかくこじかに私の思いを伝え続ける。

「お酒が出るお店っていうのはね、お酒を飲む人が集まる所なの。
 自分達が飲む、飲まないとか
 もちろんお店の人が、あんた達にお酒を出すわけはないんだけど
 自分達が悪いことするとか、それだけを心配してるわけじゃないの。
 いわゆる繁華街っていうところはね、楽しい場所だけど
 危険もあるわけ。大人ならその回避の仕方もわかってる、
 でもあんた達、まだ子供だから、行っちゃダメ。
 『君子危うきに近寄らず』そう思うよ。
 行ってもいいよ、なんて言う大人がいたら
 それはおかしいと思うよ。」

どうもこじかのメールのやりとりからして
友達は 〇〇〇 に疑問を持ってないようだし

「みんなは親にお店の事、話してないのかね?大人だったらそういうお店はいけないって
 言うと思うんだけどな。。。」

「言ってないんじゃない・・・俺も話さなきゃよかった。。。」

「違うよ、こじか、話してくれてよかったよ。
 こそこそ嘘ついて出かけて行って、そこで何かあったら
 こじかもママもすごく後悔すると思うよ。
 正直に生きよう、こそこそするような行いだったらするな。」

私の言いたい事はこじかに伝えたものの

まだ納得できずにふてくされていたこじかだったので

パパっちに電話をして
こじかと話してもらった。

結局行かないことになった。




翌日・・・



私はちょっとだけ驚いた。


                    つづく
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by tiisai-ningyo | 2011-10-05 10:21 | その他いろいろ