なんと その3

県大会までの毎日の練習は

休むことなく行っていたのですが

突然、先生が

「県大会では、ペアを組みかえる。」

と言い出し、

市大会の布陣ではなく

さらに強いペアを作ろうとしたみたいです。

こじかの相方は2年生ですが

なかなか良いペアだったので

本人も

「え~~~。」

それは他の子も同じだったようで

「市大会のメンツでよくね?」

と言ってたみたいなのですが



実は ここからが

こじかにとっては試練でした。



こじかの新ペアは

いったんは S君に決まりました。

ところがそのペア決めと前後して

市大会1回戦で こじかに代わって出たW君の相方が

県大会目前にして辞めてしまい

(もったいなくて、意味がわからないのですが)

残されたW君は

「試合に出たいです。」

と先生に直訴。そりゃそう。

3年生で引退しないで頑張ってきたのだし

それに彼、部長だし。

それで、結局

こじかかW君の

どちらかが

S君とペアになり、選手登録ってことに。


コントロールのこじかか

パワーのW君か。


二人で競い合ってみても

力は互角らしく

勝負がつかない という。



ある日の練習試合には

3年生ではこじかだけが連れて行ってもらえず
別の2年生が連れて行かれたこともあったので

「俺は連れて行ってもらえなかった。
 あいつが選ばれて、俺はもうダメなのかもしれない。」

と、弱気になったこともありました。

3年生だから優先、ということはなく

実力で選ばれるのだから

それはそれで仕方ないのですが

せっかくここまできて

県大会に出られなかったら残念だろうし

現実問題、

県大会出場は、内申書の加点になるので

出してもらえると 助かるんだけどな~  



結局、先生は前日の練習でもどちらかを決められなかったみたいです。


「明日、1回戦はWが出るかもしれない。
 でも、Wが頑張って勝ってくれたら
 2回戦では俺が出られるから、勝ってほしい。
 出たいな。だって、1回戦で負けて終わったら
 俺、なんにもしないで引退じゃん。」


「・・・あのさ
 なんでも自分の思う通りにはいかないものだけど
 それはW君にとっても同じことだから。
 こじかが出たらW君は出られないんでしょ。
 もし、自分の思う通りにならなくても
 それで何もかも終わりじゃないんだよ。いつか力を出せる時があると思って。
 とにかく、明日、頑張れるように、今日は早く寝なさいね。」


たとえ大会出られなかったとしても

それでくじけずに
悔しさも乗り越えていかないとね・・・と思って。


当日。

朝が早く

入部以来、試合の日には

「買い弁(コンビニで買う弁当)でいい。」

と言ってたこじかが

初めて

「おにぎり作って。」

と言うので

愛情込めて握ってあげました。





そして出かけて行ったきり

夜の9時頃まで 帰ってきませんでした。

        

              ・・・・つづく
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by tiisai-ningyo | 2011-08-04 07:44 | こじかくんとすてぃっち